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皆さんこんにちは!
株式会社MIHOBI、更新担当の中西です。
目次
第3回:地盤調査と造成工事の重要性
前回は、建築工事における計画と設計のポイントについて詳しくお話ししました。
今回は、地盤調査と造成工事がなぜ重要なのか、その理由と具体的な内容を解説していきます。
しっかりとした調査と対策を行うことで、建物の安全性や耐久性が大きく変わってきますよ。
建物の重量を支えるのは地盤そのものです。地盤が弱いまま建築すると、不同沈下(ふどうちんか)を起こしたり、地震時の被害が大きくなる可能性があります。
そのため、実際に建築を始める前に地盤の強度や性質を調べる「地盤調査」が不可欠です。
ボーリング調査
地面に穴を掘り、土のサンプルを採取。土質や地下水の状況など、詳細な情報を得られます。
表面波探査
振動を与えて地盤の硬さを測定。ボーリングよりも簡易的ですが、短時間で広範囲を調査可能。
地盤調査の結果をもとに、地盤の補強が必要かどうか、どの程度の耐荷力(たいかりょく)があるのかが分かります。
造成工事とは、建物を建てるために土地の形状や高さを整える工事です。
地盤を平らにしたり、傾斜地を切り土・盛り土して、適切な高さと勾配を確保します。
切土(きりど)・盛土(もりど)
山地や傾斜のある土地で、不要な部分を削り取るのが「切土」、足りない部分に土を盛るのが「盛土」。
建築しやすい“平坦”な地盤を作ることで、安全性や施工効率が高まります。
擁壁(ようへき)の設置
盛土などで高低差ができる場合、その土を支える壁が必要になります。
コンクリート製の擁壁を設けて、土砂崩れを防止するのが一般的です。
排水計画
雨水や地下水をうまく排水できるよう、**側溝(そっこう)**や排水路を整備。
水はけが悪いと、軟弱地盤や建物への悪影響が出る可能性があるため、排水計画はとても大切です。
建物の安全性を確保
地盤が弱いまま建設すると、建物の傾きや亀裂、地震時の倒壊リスクが高まります。
造成工事で適切に整地し、地盤補強をすれば、長く安心して暮らせる建物になります。
予算・工期の大幅な変動を防ぐ
着工後に地盤が問題であることが発覚すると、追加工事や設計変更が必要になり、コストと工期が一気に増大。
あらかじめ調査と対策を行うことで、計画どおりの予算とスケジュールを保ちやすくなります。
不動産価値の向上
地盤がしっかりしている土地は、建物完成後の資産価値も安定しやすいです。
将来的に売却や転用する際、地盤調査報告や造成工事記録があると信頼度が高まります。
地盤改良の種類
ソイルセメントや杭打ちなど、地盤補強の方法は複数あります。土地の条件や建物の規模に応じて最適な工法を選びましょう。
法令・条例の確認
地域によっては土砂災害警戒区域や宅地造成規制法などの規定があるため、役所や専門家に相談しながら進めることが大切です。
信頼できる専門業者を選ぶ
地盤調査や造成工事には専門知識が必須。実績のある業者に依頼することで、後々のトラブルを回避できます。
地盤調査は、建物を支える地盤の強度をチェックし、安全性を確保するための第一歩
造成工事では、土地の形状を整え、排水や擁壁などの整備で建物が建ちやすい環境を作る
しっかりした調査と造成を行うことで、工期やコストの予測精度が高まり、安心して暮らせる建物につながる
次回は、**「基礎工事の種類と選び方」**について解説します。建物を支える「基礎」は、地盤とともに最も重要な要素のひとつ。しっかり理解しておくと、建築工事全体の流れがよりクリアになるはずです!
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